上場を経験した人間が、
それでも再び
創業を選んだ理由
時価総額1兆円を超えた
なぜ三浦大地は、新たな挑戦を選んだのか。
ストラテジーテック・コンサルティング(STC)の
デジタル社会への強い使命感があった。
時価総額1兆円を超えた
なぜ三浦大地は、新たな挑戦を選んだのか。
ストラテジーテック・コンサルティング(STC)の
デジタル社会への強い使命感があった。
STCの原点は、創業者である三浦大地の少年期にまで遡る。
青森県弘前市のサラリーマン家庭で育ち、金銭的に余裕のある環境ではなかった。
欲しいものは自分で手に入れる——そう考えるようになったのは自然な流れだった。
幼いながらにできることを考え、小学3年生の頃、
釣ったザリガニを観光客に300円で売ったことが、お金を手にした最初の記憶だった。
それから中学では牛乳配達、高校ではスペイン料理のバーテンダー。
中高6年間のアルバイトが、「稼ぐことの責任」を肌身で教えてくれた。
アルバイトでお金を稼ぐと、パソコンを買ってゲームを作ったり、
秋葉原から部品を取り寄せてはラジオ作りに没頭した。
電子工学系の専門誌を読み耽っては、
自然とビル・ゲイツや孫正義の記事に触れるようになった。
そして確信する。「これからはITの時代が来る」と。
しかし、勉強をまともにしていなかった三浦が進学したのは、
工業高校の土木課で、成績は42人中41番。
そんな劣等生が「ITの世界に行きたい」と口にすれば、
教師から「あほか」と言われる始末だった。
>それでも諦めず、青森を飛び出して東京の専門学校へ進んだ。
ただ、学費を払うお金はなかった。
杉並区の新聞配達所に住み込み、朝2時に起きて4時間朝刊を配り、
学校へ行き、夕方からまた3時間夕刊を配る。
地獄のような生活を1年続けたが、体が限界を告げた。
その後は池袋の居酒屋で働きながら学校に通い続けたものの、
結局学費を賄いきれず、親に借金をしてもらう羽目になった。
それでも、ITの世界に行くという決意だけは、最後まで折れなかった。
卒業後は、専門学校の紹介でシステム受託会社に入社。
先輩に誘われて足を踏み入れた「ビットバレー」で、転機が訪れる。
当時のビットバレーにいたのは孫正義や三木谷浩史など、
後にIT業界を牽引する人物が集っていた。
そうした業界の最前線に刺激を受ける中で出会ったのが、
20年以上従事することになるコンサルティングファームの創業者だった。
「とにかくお金を稼ぎたい、そのために経営が出来るようになりたい」
その野心を買われ、弟子として経営のすべてを叩き込まれた。
SE、セールス、採用、経理、労務、組織マネジメント。
中国に単身渡り、オフショア体制の構築も果たした。
中でも核となった教えは「経営は心理学である」ということ。
経営とは、人間を知ること、そしてスピードが命であること。
実体験を通じて経営の本質を体得し、
着実に実績を積み重ねていった。
その後、営業統括部長、執行役員を歴任し、強力な営業体制の構築を主導。
さらに事業立ち上げから拡大、上場等において中心的役割を果たした。
そして入社して20年。
愚直に駆け抜けてきた三浦は、上場を一区切りとして引退を決意する。いわゆるFIREだ。
投資家として活動しながら空いた時間にはジムに通うなど、穏やかな日々を過ごした。
しかし、そんな生活とは対極をなすように
テクノロジーは目まぐるしく発展し、イノベーションは加速していく。
積み上げてきた経験と知識を、持ち腐れにしたままでいられるはずがなかった。
長年携わってきた業界への問題意識も、静かに膨らんでいた。
「自分の知見やネットワークを使って、日本の社会課題を本気で解決したい」
胸の奥にあった微かな灯火が、三浦を再び起業へと突き動かした。
そして2019年。
業界の構造的課題を解決し、デジタル社会発展の一躍を担うという志のもと、
STCを創業。代表取締役に就任した。
多くの大手ファームがIT導入や実行支援に注力する中、
STCは各業界トップ企業のCxOアジェンダに向き合う。
イノベーションによるトップライン向上や新規事業創出など、
経営課題そのものにフォーカスするのが、STCの流儀だ。
三浦はこう語る。
「僕の考える資産とは人間そのものであり、
人間の意識こそがイノベーションの源泉である」と。
過去の偉人が残したナレッジも、最先端のテクノロジーも、
すべては人間の意識が生み出してきたもの。
だからこそ、世界中の知見を持つ人材が、必要な場所で、
必要なときに力を発揮できる環境をつくりたい——
それがSTCのもう一つの挑戦であり、「叡智の民主化」という思想の根幹にある。
2021年に提供を開始したAIプラットフォーム「ContactEARTH」は、その第一歩だ。
課題解決の最前線で培った経営知見とデータベースを落とし込み、
「世界中の叡智をあなたの手に」というビジョンを体現する。
いつでも、だれでも、どこでも、スピーディーかつ
コストパフォーマンスよくイノベーションを創出できる世界へ。
その実現に向けて、STCの挑戦は続いていく。