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ITコンサルタントの将来性・需要と 求められるスキルとは?

2026.05.27
  • #DX国内
IT業界を見ると、ITコンサルを含めた各社コンサルティングファームの収益は異常なほどに増えています。 正にバブルの状態となっていますが、その中でも、ITコンサルタントの将来性や需要は今後どのようになっていくのでしょうか。 本記事では、ITコンサルタントを目指す方向けにIPAの「IT人材白書」や総務省のデータなどからITコンサルタントの将来性と需要を分かりやすく解説します。

ITコンサルタントの将来性

始めにITコンサルタントの将来性について解説します。

ITコンサルタントという職種は、今後どのような需要が見込まれるのか、その背景には何があるのかについて細かく解説していきます。

ITコンサルティング提供企業が増加する

企業の競争力を維持・向上させるうえで、IT戦略の重要性は年々高まっており、社内外を問わずITコンサルティングの役割が強く求められるようになっています。

そのため、今後はコンサルティングファームだけでなく、一般企業においてもITコンサルティング機能を強化する動きが広がっていくと考えられます。

業界を横断してデジタル活用が進む中で、ITコンサルタントのニーズは今後さらに高まっていく傾向にあります。

DXの高まりにより需要拡大

近年は、IT化が浸透したことの影響により、現代社会をより良い方向へ変化させるDX(デジタルトランスフォーメーション)が流行しています。

家電や自動車などの今まではITと遠い存在にあったものにまで、IT技術が活用されるようになり、DXの必要性が高まっています。

そして、DXの高まりにより、多くの企業でDXに関わる事業を進めようという取り組みが始まっています。

しかし課題としては、その事業を管理できる人材が不足していることが顕著に見られます。

そのような背景があり、ITコンサルタントの需要は高まる傾向にあります。

日本企業が海外移転・自動化の加速化

企業の競争力を維持し、グローバル化に対応した企業に成長していくためには、国内での事業と並行して海外へ拠点を移したり、新たに拠点を設けたりする企業も出てきます。

物理的に遠く離れた拠点と効率的に業務を連携していくためには、ITをはじめとしたテクノロジーの活用が欠かせません。

また、世界の企業と対等に渡り歩いていくためにも、一層の業務効率化および自動化を実現する必要もあります。

どのようなITツール・システムを活用すれば効率化や自動化が実現できるのか、会社の業務全体を俯瞰して分析し、最適なITツールの選定を見極めるためにもITコンサルタントの力が不可欠となっている現状です。

ITコンサルタントの需要と求められるテーマ

続いて、ITコンサルタントの将来性を解説した上で、今後の需要について紹介します。

ITコンサルタントの需要 プロジェクトの成功に向けて

各企業でDXの推進が進められる中、ITコンサルタントの存在はプロジェクトを成功させるために必要不可欠な存在と言えます。

社内のリソースでプロジェクトを進められるのであれば、ITコンサルタントは必要ありません。

例えば、基幹システム入れ替えプロジェクトにおいて、入れ替え後の作業担当者が迷わずに使用できる様になっていることがゴールとします。

ITコンサルタントはクライアントの課題解決がゴールになるため、こうした作業担当者のトレーニングなどをプロジェクトにも組み込み、未来視点で目標を設定します。

上記はあくまでも一例となります。

ITコンサルタントはアサインされるプロジェクトやポジションによって行う業務は多岐に渡ります。

いずれにしてもITコンサルタントを活用することで、プロジェクトの成功率を高めるメリットがあります。

DXの高まりが続く限りITコンサルタントの需要は高いとみて良いでしょう。

ITコンサル案件は期間が長い

戦略系の案件はたいてい3か月程度で終わることがほとんどですが、IT系の案件になると1年間を超える場合も山ほどあります。

人手が足りてない要因の一つに案件の長期化によりITコンサルタントが拘束されるということも挙げられるのです。

今後の需要を考えたときに案件数ももちろんですが、案件の期間が長引くことで人材そのものが流動性を失い、多くの案件紹介サイトでITコンサルティング案件が減らない状態を引き起こしています。

ITコンサルタントの需要が高まる分野・テーマ

IoT・AI・ビッグデータなどが挙げられます。

特に「AI」は、これから確実にIT業界の主流を担うと考えられます。

AI開発そのものは一般的にAIエンジニアが担当しますが、AIをどのようにシステムで活用するかを考えるのはITコンサルタントの仕事です。

以上のことから、ITコンサルタントの需要はますます増加していくと考えられます。

ITコンサルタント職位別の役割

ここまで、ITコンサルタントの需要や将来性について解説してきました。

そんなITコンサルタントの役割は3つの職位によって分けられており、それぞれ具体的にどのような役割があるのか紹介します。

ITコンサルタントを目指す方は是非参考にしてみてください。

アナリスト

アナリストとしては「課題整理と分析」の役割があります。

聞き出した課題の分析を行い、予算や企業規模、今後の企業活動の展開などを視野に入れ、必要な課題解決の提案をします。

また、設計や開発、タスク管理などの能力が求められます。

最新の技術情報から業界情報まで、クライアントが抱える課題を整理して分析を行う必要があるため、論理的思考力と深い業界知識が必須になります。

コンサルタント

コンサルタントは、クライアントの要件整理やプロジェクトの調整などを行い「ヒアリングと提案」が主な役割です。

具体的には、クライアント企業が抱えるITに関連した課題を聞き出し、求められる解決方法をまとめます。

根本的な課題を見つけ出すために、高いヒアリング能力とビジネススキルが必須となります。

さらに、開発計画の進捗確認など、タスクの管理や前述で紹介したアナリストの作業管理を行うことも役割の1つです。

マネージャー

マネージャーは、プロジェクトの統括役として「チーム管理」の役割があります。

具体的に、アナリストとコンサルタントの成果を確認し、作業に遅れや問題がないかを確認します。

また、提案した施策を実施する場合には、プロジェクトマネージャーとして、チーム管理を行うこともあります。

求められるスキルとしてコミュニケーション能力や管理能力が挙げられます。

なお、上記3つの職位を順々に出世していく事はITコンサルタントのキャリアパスの一つとしても挙げられます。

ITコンサルタントとして長く活躍するために必要なスキル

ITコンサルタントという職で長く活躍するには、必要なスキルを把握し習得する必要があります。

具体的にどのようなスキルが必要なのかを解説していきます。

論理的思考力

未経験からITコンサルタントを目指す場合、特に意識して習得する必要があるのが「論理的思考力」です。

クライアントの課題解決の実現のため、得た情報を分析して、相手にとって最適な提案には、論理的思考力が必要不可欠です。

ITコンサルタントとして長く活躍するためにも、論理的思考をよりスピーディーに行い、迅速に対応できる能力を身に付けていきましょう。

コミュニケーション能力

ITコンサルタントに限らず、「コミュニケーション能力」や「営業能力」は重要なスキルです。

クライアントの課題を正確にヒアリングするため、プロジェクトメンバーに正確に内容を伝えるためなど、業務を行う上で、コミュニケーション能力が必要となるケースは多岐に渡ります。

クライアントと良好な関係を築いていくための重要なヒューマンスキルです。

ITコンサルタントは、プロジェクト・クライアント含めて多くの人と関わるため、対象によって様々なコミュニケーション手法が必要となります。

業界に関する知識や経験

ITコンサルタントは、ITに関わる知識や経験以外にも、様々な業界知識や経験が必要になります。

クライアントが属する業界や課題に対する知識があれば、業界に特化したトラブルや課題を解決することができるので、知識を蓄えておきましょう。

情報収集能力

クライアントの課題や現状を把握し改善に向けた提案をする際には、情報を収集して整理する必要があります。

ITコンサルタントにはそのような役割が求められる他に、クライアントが抱える経営的な課題解決には、的確なアドバイスや情報提供をするスキルも必須となります。

課題解決能力

様々な課題に対して的確な提案をしなければいけないITコンサルタントのスキルとして「課題解決能力」は重要です。

特にコンサルタントやマネージャーに必要なスキルでしょう。

クライアントが抱える課題に対して、対策案や改善案を提案し、実行する際に、この能力が発揮されます。

ITコンサルと混合されがちな職種との違い

ここまでITコンサルタントの概要について解説してきました。

しかし、他の職種と具体的に何が異なるのか、混乱する方も多いでしょう。

そこで、混同されがちな「SE」「PM」「PMO」との違いについて、それぞれ詳しく解説します。

SEとの違い

SE(システムエンジニア)は要件通りの開発を行い、受け入れテストを経てクライアントにシステムが納品された時点でゴールとなります。

一方、ITコンサルタントはシステム開発そのものに携わらない場合もあるため、システムへの責任が大きいといえます。

他にも、SEはベンダー側としてプロジェクトへ参加しますが、ITコンサルタントはユーザー側に立って参加するという違いもあります。

PMとの違い

ITコンサルタントはスペシャリストで、PMはジェネラリストという違いがあります。

まず、スペシャリストとジェネラリストの違いとしては、専門的な知識と経験を持っている人と広範囲の知識を持っている人であるかにあります。

ITコンサルタントはクライアントが把握できていない課題を見出し改善、対策するための案を提案する仕事です。

一方、PMはクライアントから要望を受けたものを把握して、プロジェクト全体の成功を導き出すために広範囲の業務を行う仕事です。

現状はITコンサルタントよりPMの方が人材の数が多いです。

背景として、ITコンサルタントのように業界や技術に対する深い知識や経験を持った人材でないと、クライアントの抱える潜在的な課題を解決することができないからです。

PMOとの違い

PMOはプロジェクト管理をサポートする役割として、PMとも混同されがちです。

プロジェクトの進捗状況などを逐一PMに報告することやプロジェクトメンバーに対して確認事項を周知させたりなどの役割もあります。

PMOは職種ではなく、プロジェクトを管理するチームであることも多いです。

ITコンサルタントは特定の案件のみに取り組みますが、PMOは案件を横断し、マネジメント業務に携わる点で違いがあります。

他にも、ITコンサルタントとの違いとして、プロジェクトに直接的に関わるか、そうでないかもあります。

場合によって、開発現場ではITコンサルタントがPMOの役割を行うケースも見られます。

ITコンサルタントの将来性は高い

本記事では、ITコンサルタントの将来性について詳しく解説しました。

近年は、多くの企業でDX推進やIT活用が進められており、ITコンサルタントへの需要も高まっています。

一方で、IT人材不足は国内全体の課題となっており、IT戦略やシステム導入を支援できる人材の重要性は今後さらに高まっていくと考えられます。

そのため、ITコンサルタントは企業のDX推進を支える存在として、引き続き高い需要が期待される職種の1つといえるでしょう。

本記事が、ITコンサルタントという職種への理解を深めるきっかけとなれば幸いです。