SAP S/4HANA Cloudとは?
SAP S/4HANA Cloudとは、SAP社が提供するインメモリデータベース「SAP HANA」上で稼働するクラウドERPサービス(SaaS型)です。
主に大企業向けになり、中小企業向けには「SAP Business ByDesign」というクラウドタイプのERPソリューションも販売しています。
SAPによると、企業のデジタル変革を目的とした「真の新世代インテリジェントERP」を提供することを目的としています。SaaS型にすることで、初期コスト削減、運用の負担を減らしてスピーディーな導入を実現します。
3か月毎に新機能のアップデートを行い、企業は競合他社と基幹業務機能の優位性を保つことが可能です。
SAP S/4HANA Cloudの特徴
SAP S/4HANA CloudはSAP HANAインメモリデータベースを使用し、強力なデータ処理が可能。
ユーザーはリアルタイムでデータを確認、および人工知能を利用して膨大なデータの分析を可能にします。
マルチテナント型、シングルテナント型の2種類があり、自社に適したERPを選択することができます。
また、3つの革新的なテクノロジー機能を搭載しています。
- AIと機械学習を活用したデジタルサポートアシスタント機能
- SAP Predictive Analyticsを利用したビッグデータの予測分析
- 機械学習を利用したタスクの自動化、および意思決定の支援
SAP クラウドERPの需要
続いて、SAP のクラウドERP製品の需要について整理していきましょう。
中小企業向けクラウドERP「SAP Business ByDesign」は、クラウドタイプかつSaaSバージョンのため、迅速に導入が可能であり、初期費用を抑えられ、毎月のコストが低いという明確な利点があります。
オンプレミス型でかかる初期費用を抑えながら、SAPのハイクオリティなERPを導入できるメリットがあり、2018年時点で、世界117ヵ国に提供され約3,700社に導入されています。※1
一方、「SAP S/4HANA Cloud」は、従来の「SAP Business ByDesign」と比較して高い拡張性を備えており、企業ごとの業務要件に応じたカスタマイズやアドオン開発が可能なERPクラウド基盤です。
また、オンプレミス型SAP ERPからの移行先としても採用が進んでおり、グローバル企業を中心にクラウドERPへのシフトを加速させています。特に、標準機能を活かしながら業務プロセスの差別化やDX推進を実現できる点が評価されています。
SAP S/4HANA Cloudの4つの導入メリット
SAP S/4HANA Cloudの導入メリットについて確認していきましょう。
SAPジャパンによると、S/4HANAをクラウドで提供する理由を4つ挙げています。
- 素早いイノベーションサークル
- 運用をSAP側が行うためIT人材を別用途に配置できる
- 柔軟なサブスクリプションによるコストの最適化が実現できる
- 充実したサポートによる安心・安全な利用が継続できる
オンプレミス型に比べて財務的条件が排除されました。
構築済みのプラットフォームを使用し、カスタムプログラミングをする必要がないので、迅速な実装が実現されます。
また、SAP S/4HANA Cloudを実際に導入した日立ハイテクノロジーズは2019年のSAPジャパンが開催したプレスセミナーにて以下の様にコメントしています。
「導入計画段階で、S/4HANA Cloudの導入にとどまらず、デジタルトランスフォーメーション(DX)も一緒に進めるべしとの声が経営層から上がったことから、ERP導入とDXを進めていくこととなった。
業務プロセスのシンプル化と経営のデジタル化を同時に進行し、ビジネスのスピードアップ、業容拡大、働き方改革推進などを図っている」
従来のERP導入は多くの期間を要しましたが、SAP S/4HANA Cloud短期間/低価格で実装まで進めるメリット、継続的なアップデートにより、人工知能や機械学習ソリューションの恩恵を受けるメリットがあると言えます。
ちなみにSAP S/4HANA Cloudは現在「SAP社公式サイト」にて、無料体験版のサービスなどを展開しており、実際に触れて機能性を体感することができます。
価格は企業のニーズに合わせて、オプションを設定し、見積もりを出すことによって知ることができます。
SAP S/4HANA Cloudのまとめ
SAP S/4HANA Cloudは、システム自体はSAP側が運営しているため、社内のIT人材のリソースを割かず、自社のコアビジネスに集中できるメリットもあると言えます。
今後も進化を遂げていくSAP S/4HANA Cloudには目が離せません。


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